年度タグ: 2019 | おおたクリエイティブタウン事業アーカイブ

2019年実施

02 モノづくりたまご

モノづくりたまごとは

「モノづくりたまご」(通称:モノたま)は、若者のアイデアを大田の職人たちの技術と経験により形にしたMADE IN OTAのカプセルトイ製品(直径7cm)です。とりわけ一般消費者や生活者が手に取り、大田のモノづくりを手に取って分かりやすいものとして提案されました。参加する工場側には、B to C製品づくりのきっかけにしてもらいたいという意図が込められています。

おおたオープンファクトリーでの”モノたま”

おおたオープンファクトリー(OOF)では、駅前のインフォボックスやくりらぼ多摩川といったイベントの拠点にガチャガチャを設置し、1回300~500円で販売されました。2011年のお披露目以降、30作品以上が製作されています。第4回~第6回OOFでは学生によるアイデアコンペが実施され製品化されました。第7回、第8回OOFでは過去作品のリファイン・リニューアルを行い、「セレクション」という形で販売されました。
モノづくりたまご作品ラインナップ

03 おおたオープンファクトリー

お楽しみプログラム

OOFでは、町工場の技術とデザインを掛け合わせた企画や複数の町工場への回遊性促進を目指した企画、住工共生を感じてもらうまちあるき促進企画など、工場オープンだけでなく、さらにモノづくり・おおたのまちを楽しむプログラムが毎年企画されてきました。

Biz OOF

「Biz OOF」は、2020年2月に初開催された、ビジネスマッチングや学生の就職活動を目的とするオープンファクトリーです。工場のニーズに応え、将来的なモノづくりの担い手やパートナーとなり得る層を対象とし、臨海部の工場アパート(テクノCORE、テクノWING、テクノFRONT)に入居する企業を巡るツアーを実施しました。

ねじまき隊

「ねじまき隊」は、第5回おおたオープンファクトリーにて初めて結成されたボランティア組織です。メンバーは大学生から一般の区民、地元の金融機関から青年会議所の有志メンバーまで様々です。活動内容はイベント当日の運営補助だけでなく、工場訪問を含む事前学習や参加工場との打ち合わせなど多岐にわたり、工場やモノづくりとの接点を多く持つことができます。

六郷エリア

六郷エリアは、第8回おおたオープンファクトリーから新たにオープン範囲として加わりました。元工場のギャラリーや建築設計事務所併設の音楽スタジオでワークショップ、ツアー、コンサート等が企画されました。

回遊性向上に向けて

駅や拠点近くの工場を訪れるだけでなく、まちあるきを楽しみつつ遠い工場にも足を運んでもらうきっかけづくりに力を入れています。

シュウカツプロジェクト

「シュウカツプロジェクト」は、年々減少する町工場の担い手発掘を目指し、町工場の仕事現場の魅力にフォーカスした企画です。主に町工場への就職を考えている学生や転職をする社会人に向け、工場のパンフレット制作やトークショー、ツアーといったコンテンツが提供されました。

カフェ企画

『くりらぼカフェ』(第3回?第7回)くりらぼ多摩川の事務所棟をイベント当日限定カフェとして開店しました。主に武蔵新田商店街の飲食店とコラボレーションでケーキセットや日本酒セットなどが提供され、収益はすべてくりらぼ多摩川の運営に充てられました。
『WAZA Café』(第7回~第9回)工和会協同組合が保有する工和会館は、OOF当日にはイベントの拠点施設として休憩場所や情報提供の場とされてきました。第7回では、武蔵新田商店街のコーヒーショップとのコラボレーション企画として、コーヒーをはじめとしたドリンクの提供が行われました。第8回には、学生が製作したテーブルやワゴンスタンドが登場し、よりイベント開催の合間に一息つける空間となりました。

モノづくりワークショップ

参加者が実際にモノづくりに触れることができる体験を提供するため、工和会館やくりらぼ多摩川といった拠点施設でのワークショップ企画を開催しています。各回ごとに趣向を凝らした内容が企画され、第4回の「リング製本体験」では、当日のガイドブックを製本リングを用い参加者自ら綴じる作業を体験しました。近年では臨海部エリアや六郷エリアでもワークショップが開催されています。

ツアー

新田丸エリアでは、周辺地域を拠点に活動する「大田・品川まちめぐりガイドの会」のガイドで、大田の歴史をたどり、どのように工業のまちが形成されてきたかを知るツアーが開催されてきました。工場見学とまち歩きを組み合わせ、モノづくりのまちを堪能することができる内容となっています。島部エリアでは、第6回・第7回おおたオープンファクトリーにて、普段は入れない工業島の工場を巡るバスツアーや開発の歴史を知るまち歩きツアーが企画されました。

飾ろう!トートラリー

「飾ろう!トートラリー」は、第9回おおたオープンファクトリーで実施された回遊性向上に向けた企画です。駅やくりらぼ多摩川などのイベントの拠点となる場所で新田丸エリアの地図をデザインしたトートバッグを購入し、工場を訪問するとオリジナルデザインの缶バッジを入手でき、21工場を対象に実施されました。「職人カード」では子供たちを主な対象としていましたが、本企画ではトートバッグや缶バッジのデザインを工夫し、年齢を問わず参加できることが目指されました。街中では、参加者がオリジナルデザインのトートバッグを持ち歩くことで、まち全体でイベントの開催を宣伝する効果も期待されました。

04 くりらぼ多摩川

くりらぼワークショップ

「くりらぼワークショップ」は、町工場の職人さんが普段使っている技術を体験し、モノづくりをしてみよう!というコンセプトのワークショップです。くりらぼ多摩川の工場棟に出張町工場を開き、技術の仕組みや普段の仕事内容について学んだり、技術を応用して自分だけのオリジナルグッズを作ったりしています。さらに近年では、クラフト作家による、アクセサリーやエコバッグづくりなどのワークショップも開催されています。またくりらぼ多摩川に留まらず、大田区の各所に出張ワークショップをひらき、モノづくりの楽しさを幅広い人に体験いただいています。

町工BAR

「町工BAR」とは、くりらぼ多摩川へ毎回ゲストに町工場の社長や職人、モノづくりに関わる方を講師にお招きして、モノづくりへの想いや知恵、裏話などについて、お酒を嗜みながらお伺いするイベントです。くりらぼ多摩川工場棟を会場として定員20名程度で開催されてきましたが、昨今の情勢を踏まえ、オンラインでの配信も行っています。

06 チーム仲間まわし

おおた仲間まわしラリー・おおた技巡り

第1回おおたオープンファクトリーから、仲間回しを体験できるプログラムを実施しています。チーム仲間まわしでは、月1回の定例会を開催しながら、企画から設計、製造に取り組んでいます。毎回人気企画として多くのモノづくりファンを惹きつけているほか、各種メディアにも取り上げられています。各回での企画詳細はこちら

おおた仲間まわしラリー・おおた技巡り(第4回OOF~)

第4回おおたオープンファクトリー以降は、チーム仲間まわしの原型となるプラットフォームが完成し、職人や学生、クリエイターが一丸となった企画提案が実施されるようになりました。第6回~第8回では、参加者が各工場を訪問する「おおた仲間まわしラリー」と合わせて、ガイドとともに各工場を訪問し、材料や加工技術の異なるミニカーを製作する「おおた技巡り」が実施されました。